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【着付師】よく頂くご相談のひとつ「紐を首にかけてのお着付けは良いのですよね?」

お着付け前のお客様のお持ち物のセッティングは着付師によって様々で、それぞれにこだわりをお持ちですね。
もちろん私もこだわりを持って準備をしています。

今日もよろしくお願いいたします

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実践講座でも、個人レッスンでも、ネット上でのお問合せでも頂くご質問です。


着付けをする方が、腰紐を首にかけているシーン


そういえば!
腰紐を首にかけて着付けをする姿って見覚えありませんか?何となくでも想像できるのではないでしょうか。
首に腰紐を掛けておき、必要な時にサッと腰紐を手に出来る!という感じです。
きっと、ほとんどの方が目にしているのではないかと思います。

呉服展示会などでお着物を羽織らせて頂く時も、お店の方は腰紐を首にかけているかも?とイメージできる方もいらっしゃると思います。

  1. 着付け中に着付師が、お客様の腰紐を着付師の首に掛ける

  2. 展示会でお店の方が、お店或いは店員ご自身の腰紐を首にかける

  3. 着付けの練習中に、ご自分或いはお教室の腰紐を首にかける

この3つのパターンが想像できます。


私は「腰紐を自分の首にかける」ことは一切致しません


練習中に自分の腰紐でも同じです。自分の首に着付け小物などをかける行為はしません。理由はふたつ。

  1. 腰紐を首にかける必要がない

  2. 美しいものではない、汚らしい、印象がよろしくない

からです。

1.腰紐を首にかける必要がない


着付けの流れで腰紐を首にかけていると、必要な時に身に着けている紐をスル~っと抜けば作業がしやすいと考えることも出来ますが、意外と引っかかったりしてしまうイメージがあります。流れがスムーズになっているとは思えないのです。

流れがスムーズになる場所へ着付け小物を置き、必要な時にすぐに手に出来るようにしておけば良いのではないかと思うのです。その為、私はこの方法で行っていまして、何ら問題ありません。


2.美しいものではない、汚らしい、印象がよろしくない


着付け小物の腰紐を首にかけて行っている方を敵に回しそうですが・・・(汗)

ハイネックのお洋服をお召しならまだこのようなことはないかもしれませんが・・・。
紐を首にかけているのがお洋服の上だったとしても、紐を抜く時に首に当たったりしますね。そうすると、お客様のお持ち物に着付師の皮脂をつけてしまうことになります。そして、お客様の大切なお着物に皮脂の付いた腰紐を使用することになります。

これを着付師の方で気にならなくても、お客様は気にされる場合もあります。こうして文章にするとイメージでき、想像したらやっぱり気持ちのいいものではないかも?と気付かれる方もいらっしゃるかもしれませんね。
想像すると、「汚い!」と思ってしまう方がいらっしゃるかもしれません。

呉服展示会などでは、店員さんのお腰紐でしたり、お店のものですし、購入する反物や絵羽物は綺麗な状態にしてからお仕立てされますのであまり気にはなりませんが、着付師が行う着付け時ではお客様のお持ち物となりますので、首にかけることが必要不可欠ならばお客様に我慢して頂くしかありませんが、そうではありません。着付師の皮脂をプレゼントする必要は全くありませんので、首にかけない方法の方が美しい着付けの流れになると思っています。

汗かきの着付師さんの場合には、汗も腰紐にくっつけてしまいますしね・・・(;・∀・)
私がお客さんでしたら、それは絶対に嫌です。クレームになることでしょう。

神経質じゃない?と思われるかもしれませんが、お客様のことを第一に考えるのが接客ですから。ここまで気にされるお客様はいらっしゃらないかもしれませんが、気にされるお客様もいらっしゃいますので、「過ぎること」であっても首にかけない流れが常であれば不快な想いをして頂かなくて済みます。

もし「私は教室で、首にひもをかけておくように習ったわ~!」という方は、教えてくださった先生に、このことを質問してみてください。
着付師本位の考え方なのか、お客様本位の考え方なのかの判断がつくと思います。

ご自分がお客様で、そのお紐は特注品やこだわり品だった場合、着付師が首にかけ、皮脂や汗をくっつけられてしまったとしたら?平気ですか?汚い!と思いますか?
大事なことはこの部分ですものね

お客様のお持ち物をまたぐ、踏みつける、このようなことも練習時から意識していないと平気でしてしまったりします。普段跨いだり踏んだりしない様に気を付けている方が着付けの流れで万が一そのようなことをしまったら、その場でお詫びの言葉がすぐにでてきますが、普段からそのようなことを平気で行っているとよろしくないこととは思わない訳ですからお詫びの言葉が出てこないですね(´;ω;`)

「ちょっと貴女!私の着物を踏んでいますけど!」とお客様は怒りたくなるかもしれませんね(涙)

お着付けがいくら美しい仕上がりになったとしても、お着付けのお時間があれやこれで不快に感じられているとしたら、そのお着付けは良いものとは言えなくなってしまいます。

気を付けたい部分であると思います。

着付師によっての考え方はいろいろですから、お着付け仲間の皆様とお話ししてみると良いかもしれませんね。いろんな考え方があって、そのような考えをいろいろと聞くことで自分の進むべき道がハッキリわかったりもしますしね。

「腰紐を首にかける」ことはすべきではないという考え方の小春でした。



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