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【衣替え】着物をたたむときに注意したいこと

6月に入りましたね。

今日もよろしくお願いいたします

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お天気が下り坂・・・。
6月だから仕方がないですわね~(笑)


えっと、今日は着物の仕舞い方をお伝えしますね。

着物をたたむ時には着姿を考える


帯の時と同じなのですが、「たたみ方」として一般的に知られている方法は正しいのですよね。
でも私の中ではそのたたみ方では着姿が美しくならないため、100%正しいわけではないわよね~とちょっとひねくれた考え方を持っています(笑)

綺麗に畳むのは着物を着た時に綺麗な着姿にする為、縫い目に合わせシワが寄らないようにするのですから、やはり着姿をしっかりと想い描いて、その美しさに気を付けて畳むべきだと思うのです。

着物を畳むときの注意点(1)お袖


お袖は綺麗に畳んだつもりでも、どこか折られた状態になっていたり、袖口の方がシワシワ~になっていて、着る時にアイロンかけなくっちゃ~と慌ててしまうこともあると思います。

裄丈が長い方は特に注意しないといけないですね。
袖巾と肩幅では、袖巾の方が長めに作られる方が多いと思いますので、たたむとお袖が身巾よりも出た状態で畳み上がります。

そうしますと、たとう紙の中で着物が動いたとき、身幅分のある方が生地が厚くなっているためシワへの影響はありませんが、その幅から出てしまっているお袖分(袖口の方)はすぐにしわになってしまいます。

これを解消するには、着物をたとう紙に入れてタンスへしまう際、袖口側が下がらないように盆に乗せることです。
引き出しの場合は特に袖口側の方が一度下がる確率が高くなりますので注意が必要です。

どうしても不安な場合は、お袖の内側に薄紙を入れて着物やヨレないようにしておくことも良いですね。
薄紙ですので畳んで少しだけしっかりさせる、または厚紙などを使っても良いですね。

漂白された紙や厚紙を使用する場合、気になる場合には薄紙などで包んでから使用されると良いですね。


着物を畳むときの注意点(2)背の衿付け


衿をたたむとき、初めのころはちょっと難しい部分ですね。
背中心の衿付けのところが三角にしっかりと折りたためていますと、着物を着た時後姿がとても美しいですものね!

布目をしっかりと通して、左右対称になるように畳み進めると解決します。
どちらかに偏りがあるとその余ってしまう生地がたるんでシワになってしまいます。

練習あるのみ!
ここの部分も綺麗に畳めるように練習しましょうね。


着物を畳むときの注意点(3)丈は三等分より半分に折る


着物のお誂えで入れられてくるたとう紙は、どちらが多いのでしょうか?
着物を半分に折った状態で入れられる大きめのたとう紙。
三等分にして入れる小さめのたとう紙。

私の経験では半分に折った状態でたとう紙に仕舞われていますので、三等分の経験はありません。(たぶん)

三等分に折った状態で仕舞うと、着姿では必ず一ヶ所に折り線が出てしまいますので、お勧めできません。
膝上くらいの位置にでてしまいますね。

身長がとても高く、タンスに入れることが出来ない・・・などのご事情がある場合には、その折り線が綺麗な状態になるようにたたむことが大切ですので、畳んだ後の目に見えるところが綺麗になっているという確認よりも、内側の見えない部分なヨレが出てしまっていないかをよく確認してみると良いですね。

タンスに二つ折りにした着物が入らないわけではないわ~という方は、二つ折りにされることをお勧めします。折る位置にも注意が必要です。
身丈の半分で折っているのに、着物を着た時折り線が出てしまうという方もいらっしゃると思います。着姿に影響してしまうのは悲しいですね。

折る位置を上の方にずらしますと、着物を着た時おはしょりの中にその折り線が入るようになります。

ご自分の寸法にあっているお着物なのか、ご指定されている着物寸法などによっても微妙に違ってくると思いますので、たたむときは「この位置なら着物を着た時に表への影響ははない!」というところで折るようにします。
おはしょりの中に入るところを意識して折る位置を決めて畳んでみてください。

半分よりも極端に折る位置をずらしますと、たとう紙に入らなくなる場合もあります。または箪笥に入らないということもありますので、上手に調整してくださいませ。


このように畳みますと、裾部分ははみ出てしまいます。
先程のお袖の時と同じように、沢山の生地が重なっているところはシワになりにくいのですが、薄い部分はシワになりやすい為注意が必要です。

ヨレがないかの確認、気になるようでしたら、薄紙や厚紙などを当てておくと安心ですね。


出張着付けに伺った際、お客様のお着物の折り線の位置が気になることもあります。
お着付けで裾線の調整をしながら、ヒップあたりに出てしまう折り線が目立たない様にさせて頂くこともあります。お客様とご相談しながら進めたりも致しますが、次回お召しになる時のためにたたみ方をお伝えしますとお喜び頂けます♪

お尻のほっぺ(ヒップラインが目立つ着付け)は着付師の責任ですが、折り線に関してはどうすることもできないのですが、少しだけ配慮することで目立たなく着付け上げることが出来ますね。

また普段着物をお召しになっている方ですと、このようなことも気付きますのでお客様へアドバイスをさせて頂くこともできます。ちょっと嬉しいですよね。

お召しになった着物をしまう際、着姿のことを考えて位置をずらしてたたむだけのことですので、とても簡単です。
そうすることで着姿が美しくなるのなら・・・!
そう思われようで即実践のようです。


お誂えのお着物や、洗いに出したお着物が上がってきたときも、たとう紙を開いて、たたみ方のチェックをすることもとても大切です。
専門家だからといって安心してしまうのはキケンです。
お出掛け前日に慌てることの無いよう、タンスにしまう時にはご自分の目でよ~くチェックしましょうね。





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カテゴリ: 着物のお手入れ