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ご質問を頂きましたので再確認としまして、袴の衣紋について今日はお伝えいたします。
袴の着付けの時は衣紋は抜かない(抜き過ぎない)わよね?
と意識されている方は正統派のお着付けをしっかりと学ばれた方だと思います。
でも今は比較的衣紋を抜く傾向にありますので、着付師も悩んでしまいますわね。
先月の卒業式ではいかがされましたか?
なにかお客様より、または関わりのあったレンタル会社や学院から厳しいお言葉を頂戴したり・・・ということはなかったでしょうか?
またお客様の着姿を見て「衣紋を抜き過ぎたかも!?」と反省された方はいらっしゃいますかしら?
見た目に「衣紋が詰まっている」「衣紋が抜きすぎている」というのはある程度はお客様のお好み、その地域ではこれで良いの、という部分もあるでしょうから、次にお着付けさせて頂く時はお客様への確認や、会場の責任者の指示に従うことで解決されますね。

今回、ご質問頂いたのは
- 衣紋の中に髪の毛が入ってしまうのは仕方がないのでしょうか?
- 髪の毛が衿の中に入るからくすぐったいし、変なヘアスタイルになって嫌だった。
- 後ろからのヘアスタイルが変ではないかと気付いてしまった。
というものです。
確かに!
ハーフアップの方は髪の毛が綺麗に下がっていないと、ご自分のイメージとは違ってしまいますから後姿の写真はイヤかもしれないですね。
くすぐったいというのもよく分かります。
衣紋の中に入ってしまった髪の毛を出しても、大きく抜かれていれば動いているうちにまた中へ入ってしまいますしね。
これはちょっとイライラするかも・・・です。
着付け開始前に確認することが大事
私は、袴の着付けに入る前には必ずお客様に本日のヘアスタイルを確認することから始めています。
着付けの後にヘアメイクの方もいらっしゃれば、ヘアの途中で着付けに入る方、ヘアメイクが完了してから着付けに入る方、様々です。
ハーフアップでヘアメイクが完了してからのお着付けは、ヘアスタイルを崩さないように気を遣うため着付けにくいのですが、そのヘアスタイルに邪魔にならないよう着付けの配慮が出来ますので着付け上がりのイメージがすぐに出来ますので良いですね。
着付けの後にヘアメイクをされる方の場合、着付け中は髪の毛が邪魔にならないようにまとめて頂いていますので、どのようなヘアスタイルにされるのかを確認します。
頂いていますご質問、メッセージの内容は、着付開始前にお客様にヘアスタイルを確認されている着付師さんはきっと「このようなことはありえないわよね・・・」と思われると思います。
ハーフアップにされるお客様の場合には、衣紋を控えめにすれば済むことですので。
袴の着付けでは衣紋を控えめにします
一般的に袴の着付けでは衣紋を控えめにしますが、髪の毛を下げる場合にはさらに衣紋を控えめに着付けています。その為、着付け開始前にお客様にヘアスタイルを確認します。
アップにされる場合は、品格のある後ろ姿に仕上げるための衣紋の控えでお着付けいたしますが、髪の毛を下したヘアスタイルの場合、後ろの髪の毛が衣紋の中に入ってしまわないよう、また中途半端に衣紋のところだけ膨らんだ状態にならないよう、仕上がりの美しさを優先した衣紋に決めます。
そうすることで、お客様は髪の毛のことを(中に入ることがないので)気にすることなくお過ごしになれます。もちろん、みためにも後姿も美しくなります♪
今年のお着付けでも、ヘアメイクが着付けの後にされる方には衣紋の確認をしながら進めました。「髪の毛が衿の中に入らないように控えめにさせて頂きますね」とお伝えしますと「あっ!なるほど!」という表情になります。
既にヘアスタイルが完成しているお客様の場合、そのヘアスタイルの美を崩さないよう決めることでお喜び頂けます。
「衣紋を抜かない着付け=下手な着付け」ではなく、
お召し物、ヘアスタイルを考えて、またその日一日お過ごしになる上での不都合となる部分を考え取り除いていくことも大切だと思います。
ヘアと着付けをされる方が同じ場合、トータルで考えられるため、衣紋の抜き過ぎで美しさを損ねてしまうようなことはないでしょうから安心ですよね。
でもヘアと着付けが違う方の場合、それぞれが自己主張のし過ぎで、仕上がりの美が半減ということも起こるでしょう。せっかくの素敵なヘアが、抜けた衣紋の大きなポケットに入ってしまっては・・・、違ったヘアスタイルとなってしまいます。
美容師さんと事前に確認ができるようであれば着付師も楽ですが、当日はお客様のお名前だけでは判断できないことも多いでしょうから、やはり着付け開始前にお客様に確認することが確実だと思います。
くすぐったい、ヘアスタイルが変わるという、お客様に不都合となることがないよう配慮があるとお喜び頂けますね。
もし今年のお着付けでヘアスタイルのことまで考えずにドキッとしてしまった方は、来年のお着付けでは着付開始の時点でこのことを思い出して頂いてお客様へ確認してみてくださいませ。
その先、自然とお客様との会話がしやすくなりますわ。
袴だから&ハーフアップスタイルだから
袴は装束から来ていることで式服、格式を重んじるため控えめにという部分が大きいと思いますが、ハイカラさんで袴姿が身近になったことも、衣紋を控えめにすることに影響しているかもしれませんね。
ハイカラさんのヘアスタイルですと、衣紋を多く抜いてしまうと、後姿が美しくはなくなりますよね。控えめにしない衣紋にしてしまいますとストレートに下がっている髪の毛から着物の衿が突き出てしまいますし、また髪の毛が衿の中に入ってしまうでしょうし。
袴の着付けと、振袖の着付けを一緒に考えることがよろしくないのでしょうね。
別に考えれば衣紋を多く抜く着付けにはならないと思いますので、ファッションと捉えるか式服と捉えるか着付師の意識によってその違いが出るのかもしれません。
着付けをして頂く前にひと言伝えましょう
お客様のお立場からですと、担当して頂く着付師によってアタリとハズレがあると思います。着付師がどこまでいろんなことに意識して着付けを進めるかはひと目見ただけではわかりませんものね。
この出会いも運命。
せめて望みのとおりに着付け上げて頂けるよう、全てをお願いしてしまうのではなくこだわりたいところは着付開始時にしっかりと着付師に伝えておきましょうね。
今回の話題の衣紋(えもん)は、長襦袢を着る時に既に決まってしまうものです。着上がる直前に「衿をもう少し控えめにしてください」と伝えても、その時点ではもう直せない場合もあります。
はじめにして欲しいことは全て伝えておきますと安心ですね。
そして着付師の着付けの流れをよ~くチェック!
しっかりと見られていれば着付師もより一生懸命になるでしょうし(^_-)-☆
着付けでは後から直せるところと、その場でないと直せないところがあります。無理に直すこともできない訳ではありませんが、綺麗に整っている部分がグズグズになってしまうことも多々あります。直した影響が他に出てしまうからなのですね。
着付けの流れで気になる個所が見つかったら、その場で着付師に伝えることで仕上がりには満足いく着付けになっているはずです。
衣紋はヘアスタイルによって変えて頂くと一日快適にお過ごしになれます♪
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