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先日のお客様のお着付け時のことです。
お客様から頂いた素敵な笑顔に心からの喜びを感じました(*^^*)
何が合うのかも大事ですが、何を合わせたいのかの方がもっと大事
先日お着付けに伺いましたお客様は足袋の上に足袋カバーを履かれていました。
準備OK!の状態です。
お着物のことについてとてもお詳しく、コーディネートに関しましてはお着物のことを更にお詳しいお母様のセンスで(^_-)-☆
お母様にお任せすれば間違いないという絶対的な信頼をお持ちでした。
その日のコーディネートは紬に名古屋帯、とても上品なコーディネートで私も楽しませて頂きました。
着物と帯は既にお決まりでした。
帯締めと帯揚げは迷われたということで、それぞれ5点ほどご用意されていまして「選んでください♪」とのこと。
メインのきものに合わせられた半衿や帯、裾回し(八掛)のお色などから、少し落ち着いた雰囲気になるようなコーディネートがよろしいかしら、そういう雰囲気がお好きなのかもしれないと思いましたので、少し渋いですがグッと引き締まり着物上級者さんにはピッタリのお色を選ばせて頂きました。
私が選ばせて頂きました理由も一緒にお伝えしながら「こちらでいかがでしょうか?」とお聞きしましたところ、「私もこれとこれが良いと思っていたの!」ととても嬉しそうな笑顔を頂きまして、私もニッコリです♪
帯揚げは新しく購入されたものでした。
何となく、綺麗なお色だったため手にされたそうですが、購入したものの合わせることが出来るかご不安だったようです。
そちらの帯揚げを合わせることで、今までの雰囲気と少し変わったお姿がきっと新鮮だったのだと思います。また、今までお母様にお任せのコーディネートでしたが、ご自身で(きっとドキドキされながら)購入された帯揚げを合わせることが出来たというお喜びもあったと思います。
お客様とピタッと気持ちがあった瞬間ってトキメキますね(^_-)-☆
喜びいっぱいの素敵な笑顔に私も幸せいっぱいでした。
着付師は「着付けが出来る人」ではなく「プロフェッショナル」
お客様にとりましては「着付師=プロ」ですから、着付師に選んでもらえば間違いがない!と思って頂けるのでしょうね。言葉選びにも気を付けながら、お客様のお心を察することが求められるコーディネート。
お客様がご用意されている複数の和装小物は、きっとどれを合わせても間違いではない組み合わせになると思います。お客様ご自身でもコーディネートはされていらっしゃるでしょうからね(^_-)-☆
でもどこか不安で・・・。
○○だから○○です♪
とプロの選択には絶対的な信頼があり間違いがない、確かであるということで安心されるでしょうし、そして自分の選択は間違いではなかった!と嬉しく胸にグッとくるものがあるのだと思います。
ええ、プロの言葉ということでですね。
だからこそ、曖昧なことは言えないですし、着付師が選択するにはキチンとした理由付けが必要になってくるのだと思います。
「○○だから○○だと思います・・・」と言われたのでは不安になりますものね(汗)
格での合わせ方は第一ですが、その次に年齢やお好みのカラー、新しく購入された物と分かれば、今日の日にこちらを合わせるためにご用意されたのかも?と判断付きますし、そこに決定的な理由付けが必要になります。
専門用語を並べてもお客様は理解に苦しまれると思いますのでT・P・Oを考えて、その日のお出掛けに相応しい最高のコーディネートであることをお伝えできれば、それで充分ですね。
着付けが出来るだけではNGとなることもありますので、柄付けのことや和装の知識も身に着けておく必要がありますね。
お洋服ではフォーマルな場にはいくら高級でもジーンズは合わせないのと同じように、和装にも気をつけなければいけない「和装の常識」があります。
素敵な着付け上がりでもお客様がお出かけ先で恥をかかれることがあっては大変ですから、着付け技術と同じように知識も増やしていく努力が必要ですね。
いきなりお勉強を頑張る!といっても、着物の知識に興味がなければ頭に入って行きませんので、まずは興味を持つことが大事ですね。興味が出れば自然とそのことについて調べたくなってきますしね(^_-)-☆
江戸小紋のことくらいは知ってく必要はあるかもですね。
お着付け先で江戸小紋をお召しの方は多いですしね。
紋が入っている入っていない、合わせる帯が袋帯と名古屋帯など、江戸小紋は他の小紋と比べ格を自由に決められるためより難しいお着物ですものね。知識として知っていれば難しいことは何もないのですが、その知識がお客様と同じではその日のお出かけ先で気持ちよくお過ごし頂けるのか、場違いなコーディネートでひんしゅくをかうことになってしまうのかの違いが出てしまいますからやはり気をつけたいところですね。
あとは附下と訪問着の違い、柄付けのことなども知っていると良いですね。このあたりをスラスラとお客様にも分かる説明が出来ますと、素敵な笑顔を頂くことが出来ますね。
家紋も知っていると、役に立つことも多いです。代表的な家紋プラス割と多い家紋、紋の大きさや丸の太さの違いなども。
留袖や喪服の描き紋でしたり、江戸小紋や訪問着に金糸や銀糸で縫い紋を入れられている方も多いですしね。着付師はわりと目にする機会が多いですよね。
縫い紋の場合はどうして紋を入れるのかということ、その必要性も知っていれば、ご購入の時の流れなども察しがつきますし、会話がきっと盛り上がることでしょう。
着付師として最高の着付け技術は絶対に必要ですが、それ以外にお客様との会話から察しが付くことへの配慮、ご質問を頂いた際の明確な答えや対応の仕方も、お客様は求められていると思います。
ご近所の着付けが出来る方へ依頼するお着付けと、着付師に依頼するお着付けでは意識も違うと思いますしね。着付師のプロ意識は大事ですね。
プライドの高さではなく、日本人ならではのおもてなしの心がプロ意識として大事なのでしょうね。
本日もプロ意識をも持ってお着付けに行って参ります。
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