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手が早ければ、時間短縮の着付けに!無駄をカット!

今日は七五三のお着付けに行って参りました。
お天気が良くて、素敵な七五三日和になりましたね。

今日もよろしくお願いいたします

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今日の七五三のお着付け


お母様、7歳のお嬢様、3歳のお嬢様のお着付けでした。
今日はお姫様♪

素敵な笑顔で、お姫様になるのがとっても嬉しい様子。
幸せを分けて頂きました。

お手伝いもして頂きながらのお着付け。

おばあちゃまがお着付けに興味津々でご覧頂きながらの流れでした。

帯結び便利小物「三重紐」の使い方に目が釘付け


便利小物の三重紐がセットに入っていましたので使わせて頂きながら、どのように使用するものなのかをお伝えしながら進めておりました。
「便利な小物ね~(^^)」と関心をされていらっしゃいました。

「これならお正月に着せてあげられるわね(^_-)-☆」って。

可愛いお孫さんたちをお姫様にする作戦を頭の中で考えていらしたようです。
ぜひぜひ、お楽しみ頂きたいと思います。


今日はもう一件、同じ頃の時間帯にご依頼が重なっておりました。
安心してお任せできる技術を身に着けられました方に行って頂きましたの。
お陰様で大変助かりました。
お疲れ様でした(^^)
ありがとうございました♪

そちらも七五三。
お母様と七歳のお嬢様。
ステキに仕上がったことと思います。




着付け所要時間


お母様のお着付け中に、「着付けってどのくらいで出来るんですか?」と着付けにかかる時間についてのご質問を頂きました。

前にも書いていますが、私は決められた時間内に仕上げるようにしていますので、短時間の場合と長時間の場合、色々です。
振袖ならアレンジ方法で時間を計算しています・・・とお伝えしました(*^^*)


着付け時間の短縮は、着付師の課題ですよね(^_-)-☆
着付けに時間がかかりすぎるより短時間で確実なお着付けが出来る方が望まれますものね。

どこを削って時間を短くするかということが問題ですね。

ビデオの早送りのようにテキパキした動きの場合、優雅さに欠けてしまいますのでお客様も落ち着かないと思います。
ビデオの早送りを必要とせず、着付師の手が早くなれば時間は大幅にカットできます。

ではどんなことをカットできるのかを書いていきたいと思います(^_-)-☆


着付時間短縮のため、無駄をカットする


着付けの流れで無駄な部分って多くあります。

  1. 同じ作業を2度行わない

  2. 流れを止めない

  3. 持ち直しをしない

  4. 無駄に歩かない

  5. クリップの多用をしない



他にもあるかしらね・・・。
とりあえず大きなポイントとなるのはこの5つです。

では、ひとつずつ詳しく書いて参りますね。


1.同じ作業を2度行わない


これはもう書かなくてもわかると思いますが、一応書かせて頂きたいと思います(^_-)-☆

補整を一旦は決めたものの、長襦袢をお召し頂いたら盛り過ぎだったことに気付き、補整を減らす作業をさせて頂いたり・・・

紐をかける時に、一度脇まで回したのに中心がずれていることに気付きやり直しをさせて頂いたり・・・

裾合わせをやり直してみたり・・・

帯結びで、手とたれのどちらを上にするかを悩んでとりあえず手を上に決めたのに、やっぱり下にしましょうと結び直したり・・・

帯結びの羽根、ひだの取り方が美しくなかったのでもう一度羽根を作り直したり・・・

帯揚げのアレンジで、何となくうまくいかなかったので(デザインを変えたくなって)整え直したり・・・

一ヶ所につき、どのくらいのロスがあるでしょう。
着付けの流れで、これらのうちどれかひとつだけのことでしたら大したことはないと思います。しかし何か所も同じ作業を2度してしまったら・・・。
結構なロスとなってしまいますね。


2.流れを止めない


えっと・・・。次は何だったかしら?と一瞬でも手が止まると次の作業に入るのに時間がかかります。
また次の作業を考えるということは全体の流れをつかんでいないこととなりますので、ロスが多くなりますね。

着付けの最初から最後まで、流れをしっかりと頭に入れて、お客様がお持ちのものを使い忘れの無いように気を付けたいですね。
重ね衿を入れ忘れて・・・となったら大変!
お客様のお持ち物の確認、流れはしっかりと把握しておきますと、着付時間の短縮になりますね。


3.持ち直しをしない


こちらもセッティング方法で大きく変わってきます。
紐の中心を取れるように、着付師さんの間で一般的なセット方法がありますね。
中心を取ることが容易に出来るということはとても大事です。
ただこの時のセッティングによっては、使用するときに紐が絡まってしまうこともあります。
中心を手にすることはできたけれど解けない~(涙)ということも起こりますので、しっかりと確認が必要ですね。

また必要なものを必要な持ち位置で取れるようにセットしておくことも大切です。
後ろ板や前板など、上下がある場合に逆を持ってしまえば、持ち直しをしなくてはいけませんね。
着付時間内、全てがこの調子では多くのロス時間が発生します。


4.無駄に歩かない


お客様の周りを行ったり来たり。
前に行って後ろに戻って、また前に行って・・・。

前に移動したら前で出来ることを全て行ってしまいます。完了してから後ろへ戻ることで無駄に歩くことがなくなります。

無駄に歩かなければ歩数が減りますね。
歩数が減るということは何もしていない時間が少なくなるということになります。
移動中は手を加えないことが多いと思いますので。

着付けに何歩歩いたか、何度前と後ろを行ったり来たりしたかを計測し、歩数を減らしていくことも時間短縮につながります。

意識すると今までどれほど無駄なことをしていたのかに気付きます(^_-)-☆


5.クリップの多用をしない


大変便利な着付けクリップ。
私も着付けにはしっかりと使っています。

私の中では3つのクリップが着付中にそれぞれのお役があり、流れで順番にそのお役に徹してもらっています♪

着付けの流れの中で決まっている為、それ以外に着付けクリップを使うことがありません。

クリップは便利ですが、多用しますと着付け上がりにクリップをどこに使ったのかを思い出せなかったり、お客様にプレゼントしてしまったり、最悪の場合、長襦袢につけたままで、もう外せない!ということも起こります。

必要最低限の使用で、それ以外にクリップは使わない。
クリップをつけたり外したりするのも意外と時間がかかっているんですね。



着付時間を短縮されたい方は、スピードアップすることも大事ですが、雑にならないように気を付けることが大切なポイント。

そして、スピードアップよりも、無駄を省いた自分だけの着付けの流れ、スタイルと作り上げることが大切です。

先程も書きましたが、スピードアップはどうしても雑な流れになりがちです。お客様のお持ち物を大切に扱うことも、扱っているつもりでもスピードが加わるとそうは思えない行動に思われてしまうことがあります。

時間短縮になるよう、無駄を削りましょう♪



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カテゴリ: 着付け技術